
私には子供が2人います。どちらも男の子ですが、この子たちがいない生活などは今となっては想像もできません。それほどまでに子供の存在は生活の中で重要なものとなってきているのです。
しかし私としては・・・子供がいないならば いないで幸せに暮らせば良いだけだと思いますし、産まれたならば産まれたで幸せに暮らせば良いと考えています。
私の友人で新築マイホームを建てた人がいますが、子供が生まれない夫婦なのです。・・・しかし、どうしても子供を授かりたいようで不妊治療を行なっている様子です。
そこで気になったのが不妊治療に必要な金額や体外受精の価格ですね。確かに、子供の存在というのはお金に換算できないほどの価値を持っているとは思います。私の友人はいったいどのくらいの金額を支払っているのでしょうか?
タイミング治療か人工授精か?
そもそも不妊とはどのような状態を言うのでしょうか?
少し調べてみると、一般的な夫婦生活を営んでいるにもかかわらず、2年間妊娠しない場合を不妊というのだそうです。(日本の場合は1年間妊娠しない場合を不妊と定義している。)
驚くのがその割合いなのですが・・・なんと、不妊治療を受けている夫婦の割合は6組に1組なんですって!そして、毎年32人に1人が体外受精で生まれてくるのだそうです。32人に1人って、小学校ならば1クラスに1人ぐらいの割合いですよね?
タイミング治療とその価格
不妊治療の場合、普通は最初に婦人科を受診して基本的な検査を受けるようです。その価格は、男性が数千円ほど。女性は5回から6回ほど検査するらしくて数万円ほどの費用が必要となるようです。
この検査では不妊の原因が特定できるのですが、原因があったならば それの治療が開始されます。もし原因が無かったならばタイミング治療というものが行われます。
タイミング治療とは、女性の排卵周期のタイミングに合わせて夫婦の営みを行うようにすることで・・・5回から6回(半年)ほどで、かなり多くの夫婦が妊娠するようです。価格は保険が適用されるので5000円ぐらいで済むそうです。
これで子供が授かるのであれば安いものですよね。
人工授精とその価格
もし、タイミング受精で妊娠しなければ人工授精の段階に進みます。人工授精の細かい説明は省きますが・・・これからは自費診療となって価格的には、1回あたり2~3万円程度が必要となるのだそうです。
人工授精を何回か繰り返しても妊娠しなかった夫婦の場合は、次の段階の「体外受精」を行います。
その次の段階だと「顕微授精」ですね。ここまで来ると、価格的には1回あたり30万円から70万円にもなるのだそうです。かなりの出費ですよね?
妊娠は、お金と時間との戦いか?
女性の年齢が35歳を過ぎていたり、40代だったりした場合は・・・いきなり人工授精から始める夫婦も多いのだそうです。
価格の安い人工授精を何回も試すぐらいならば、卵子の老化という時間的制約を考慮して価格が高くても確率の良い体外受精に希望を掛けるのでしょうね。
妊娠適齢期を過ぎた女性が妊娠しようとすると・・・お金と時間の戦いになるのだそうです。その理由は妊娠可能曲線を見ればわかりますが、26歳を過ぎてしまうと滑り落ちるように妊娠率が下降していってしまうのです。また、37歳を過ぎると妊娠率はほとんどゼロに近い状態に近づいていくのが良くわかりますね。
それでダメな場合は、海外で卵子提供してもらったり、代理母を探すということになるようです。ここまでくると価格的には、500万円ほど必要とのこと。
いくらお金が掛かったとしても最後は赤ちゃんが無事に産まれてこれば良いのですが、年齢が高くなればなるほど可能性は低くなり費用も跳ね上がるのは簡単に想像できますね。
ちなみに体外受精に必要な費用の平均は、30代前半で150万円前後。40歳で400万円弱。45歳で3700万円。
ビックリですが、47歳にもなると・・・費用は2億4000万円ほどにもなってしまうとのこと。
この金額を見れば・・・40歳近くになると、妊娠が時間との戦いであることが良くわかりますよね。
「早く子供を作りなさい」という親の言葉は真実だった!
結婚や出産は個人の自由ですから、他人がとやかく言う必要は無いと思っていました。
しかし、現実には出産適齢期というものが確実に存在していたのです。いくら平均寿命が伸びたとして卵子の老化は止めることができていなかったということですね。
35歳を過ぎてしまえば妊娠する確率は確実に急降下してしまい、1年経つごとに悪化していく一方なのです。それが40歳を超えると・・・ほぼ絶望的な数字になることは体外受精に必要な価格が物語っています。
「体外受精があるから40代での結婚や出産でも大丈夫!」と考えている女性も多いと思いますが、現実は違っているのです。
少しでも早く結婚して妊娠することは、お金に換算すると数百万円どころか数千万円の違いになって表れてくるのです。
昔の親が娘に言っていた、「早く結婚しなさい」「早く子供を作りなさい」という言葉は本当の事だったのです。
子供がいないと幸せになれないのか?
子供がいれば、子供の成長を楽しみに過ごしていけると思います。
若い時は子供がいない人生でも楽しんで生活できるって考えている人もいることでしょう。
妊娠が難しくなる40代に近づくことによって子供が欲しくなってしまう人もいるでしょう。
子供がいない方が幸せな夫婦関係を継続しやすい人もいるでしょう。
子供がいるから・・・・、子供がいないから・・・・
どれも正解なんだと思います。
家に例えるならば、マイホームを買えば幸せになれるという考え方に似ているでしょうか?
無い物ねだりとも言えるし、隣の芝生は青く見えるとも思える。
どれだけお金を掛けてでも我が子を抱きたいという考え方も否定はできないですし、我が子を自分の手で殺めてしまう人もいる。
どれが幸せかなんて誰にも分からないのですが・・・
親が言う、「早く結婚しなさい」「早く子供を作りなさい」というアドバイスは正しいことだけは間違いありません。
マスコミの言うところの・・・自立した女性だとか、キャリアウーマンなんて物の方が「眉唾もの」なのかもしれませんね。