
関東圏においてマンションの8月販売数が発表されました。しかし驚くべき数字となっているのですね・・・前年比で約49%減というのですからマンションがいかに売れていないかが分かりますね。簡単に言えば昨年の半分しかマンションは売れなかったのですから。
さらに驚きなのが、前年と比べると販売数が減っているのが7ヶ月も続いているのです。7ヶ月連続販売数減という現実は目を背けたくなるレベルですよ!とくに酷いのが埼玉県や千葉県などの郊外のマンションです、首都圏ではかろうじて高額物件の契約があるようで70%を超える契約率となっています。
この現象を見る限りでは、アベノミクスによって国民全員が豊かになれるわけではないということが表面化してきたようですね。首都圏の高額マンションはお金持ちが引き続き購入しているのに対して、安いマンションを求める収入層はお金が無くて購入できないという事を意味しているんですね。
もしくは、購入したいという希望は持っていても住宅ローンを組ませてもらえないという現実も想像できちゃいますね。
これがマンション販売数だけ落ち込んでいるのであれば住宅業界だけの問題になると思うのですが・・・実は自動車も売れていません。新車販売数は昨年と比較すると9.1%減、軽四に限ると15.1%減です。
このようにマンションも車も売れていないのは・・・どう考えても消費税増税の影響なのですが、国の発表では「集中豪雨も含めた天候不順が理由で消費に悪影響を与えている。」ということです。
天気が悪いと・・・マンションと車が売れなくなるんだそうです!賢い人達の言う事を聞いていると「賢い」の定義を見直したくなりますよね。
さらに馬鹿げているのが・・・「消費税が10%に上がるのかもしれないという心理が財布のヒモが閉まる原因」ですって。ついこの間まで政府は「駆け込み消費」の言葉を連発していたのにね・・・本来は消費が増えなければならない時期なのに。もうデタラメもいいとこです。
賃貸マンションの価値も暴落中!
相続税対策でマンションを購入した人はかなりの数と予想されますが・・・近々、販売員のセールストークに乗せられたことに気がつくことになるかもしれません。
シーサイドマンションの家賃が、当初は90万円だったのに借り手がいなくて50万円台に下げられている現象がチラホラと見受けられるようになってきています。
90万円の家賃のマンションの計算上の価格は、利回り5%で2億1000万円ほどになります。しかし50万円台まで家賃が下がるとなると、このマンションの価格は1億2000万円程度にしかならない計算です。
この現実から見えてくることは・・・「マンション、大幅に暴落中!!!」ということなんですね。現金でマンションを購入した人は損するだけで済みますが、ローンを組んで購入した人は塗炭の苦しみを味わうこととなるハズです。不動産の値下がりがどれほど辛いものかはバブル期に学習済みですよね!
さらに、高額マンションは維持管理費や積立金の額も半端ではないですので、持っているだけでも毎月に支払う経費は莫大なものになります。
「相続税対策で大人気です!」というセールストークでマンションを購入した人もいると思いますが・・・得するために買ったマンションで大損させられることになると気がつく人は続出するのではないでしょうか?