
大手ハウスメーカーと呼ばれているような大企業でマイホームを建てれば安心できると思っていらっしゃる方は多いでしょうが、実際のところ大手だからと言って安心できるわけでもないことは知っていますか?倒産する可能性は低くなりますけども、トラブルや欠陥問題という意味では特にそう言えるのですね。
今回ご紹介するダイワハウスはハウスメーカー業界の中でも上位にくるほどの販売戸数を誇る大企業ですが、こんな大手ハウスメーカーでも基礎の欠陥によって営業停止命令を受けていたとしたら大問題ですよね。基礎は住宅の土台となる部分ですので非常に重要なのですが、ダイワハウスは基礎に欠陥があったうえに・・・欠陥が発覚した後でも抜本的な対策を取らずに誤魔化し程度の修正しか行なっていなかったのです。
住宅というのは信頼感がとても大切になる商品なのですが、夢のマイホームを建てても欠陥住宅にされてしまったのでは後悔してもしきれるものではありません。しかも割高な価格や坪単価を覚悟してでも安心できると思ったダイワハウスのような大手ハウスメーカーに依頼した結果が基礎の欠陥だったとしてら・・・目も当てられないような悲惨さを実感することになるのではないでしょうか?
ダイワハウスの基礎の欠陥問題とは?
ダイワハウス(大和ハウス工業)が基礎の欠陥という問題を引き起こした事件はどのようなものだったのでしょうか?国土交通省近畿地方整備局によると、鉄骨3階建ての賃貸用集合住宅工事において柱の一部を支える鉄筋コンクリート製基礎が無かったという欠陥問題が発覚したが・・・完了検査で問題があるとわかった後に柱を移設して対処するという工事を行い、結局は市が建築基準法違反として勧告するに至ったということです。
ダイワハウスの誠意を欠く対応に驚き!
基礎が無いという重大な欠陥にも関わらずダイワハウスの対応は杜撰なものだったことに驚きましたが・・・その後でも、施主がダイワハウスに対して建築基準法違反の建物を解体して撤去する事を求めましたが・・・なんとダイワハウスは「補修で大丈夫!補修で対応できる!」という対応をしたことによって提訴されたわけです。このような不誠実な対応をした結果は、ダイワハウスが施主に対して「賠償金5100万円+遅延損害金1800万円=6900万円」を払うことを裁判所から命ぜられたのでした。
このことからも大手ハウスメーカーだから大丈夫という確証なんて無いことは分かると思います。大企業であっても社内教育が徹底されていなければ誤魔化しの仕事しかしなくなってしまうものなのです。信頼が大切な住宅という商品を扱っていくからには、ダイワハウスはより一層の信頼回復に務める必要があるのではないでしょうか?
欠陥をゼロにはできないかもしれないですが、欠陥に対して誠実な行動をできなかったダイワハウスには問題の再発を疑ってしまう気持ちを・・・どうしても抱いてしまいますよね。
基礎工事期間が短い業者は要注意
基礎工事に問題があれば、その後の工事は全て欠陥工事となってしまいかねないほど重要なものとなっています。しかし、質の悪い下請け業者などを使っていると工期を短縮したいがために手抜き施工を行うことも多々あるわけですね。
鉄筋を組むにしてもコンクリートを丁寧に流し込むにしても、かなりの労力と時間が必要となるのが基礎なのですが・・急いで工事をすると明らかに強度と仕上げに違いが出てくるものなのです。ところがマイホームが完成してからだとモルタルの仕上げ材を塗ってしまうことによって雑な工事が覆い隠されてしまって判別できなくなってしまうのです。
今回はダイワハウスの基礎の欠陥と対応の問題を話題にしましたが、どこのハウスメーカーで建てる場合であっても工事中の仕事内容を見ておかないと欠陥が隠されることになるのです。少しでも早く建てた方がハウスメーカーにも施主にもメリットが多くなるのは間違いないのですが・・・余裕のある工期が与えられていない現場はどうしても欠陥が多くなりがちになってしまいますし、その欠陥が誤魔化されたまま工事が進行してしまうことになるものです。
あとで後悔したくないのであれば、信頼できる業者をしっかりと見極めることが大切になりますね。