
宿題代行サービスってご存知ですか?子供達の夏休みや冬休みの宿題を代行してくれる業者が増えているのですが・・・このような業者に対する賛否が大きく2つに分かれてしまっているのです。私の考えでは、需要があるからこそお金を受け取って宿題代行をしているので大きな問題はないと思っていますが、批判の意見が出てくることにも理解はできるところではありますね。
尾木ママなどは・・・「宿題代行は詐欺的行為だ」と言って強く批判しているようですが、賛成する意見も無いわけではないようなのです。
宿題代行とは?
凄いレベルの仕事です。
小学校などの夏休みの宿題を子供に代わって作成する宿題代行サービスには、読書感想文や計算ドリル以外でも絵やポスター、自由研究や工作までも受注する業者が数多く存在しています。
価格的には、読書感想文ならば1枚あたり5000円前後と比較的に高いのですが・・・代行業者はニーズに応じて様々なサービスを展開しているのが特徴と言えるでしょう。
子供の年齢や学力に応じて適度に誤字や脱字を入れておいてくれたり、子供の筆跡に似せて書いてくれたりもするのです。驚きですよね!計算ドリルの場合は間違った答えや空白を空けたりもしてくれるのだそうです。
ちなみに、絵画やポスターならば1枚あたり4000円前後で書いてくれるみたいですが・・・コンクールに入賞できるレベルの絵でも大丈夫なんだそうです。代行業者は、そのために美大生などのアルバイトを雇っているということです。
民間の努力というものは凄いものだと思いませんか?
批判されるべきなのか?
宿題代行サービスには、「詐欺的行為の助長だ!」とか「筆跡をマネたりするのはやりすぎだ」という批判が多く寄せられているそうです。
確かに賛否両論のサービスですので批判されるのも当然なのかもしれないですが、代行業者にも言い分があるようなのですね。それは・・・
- そのまま学校に提出することは禁止している。
- あくまでも参考にしていただくことを趣旨としている。
- 子供自身で書きなおして下さいと説明している。
- 親が忙しくて子供の宿題を見てやれないという家庭もあるのでは?
なるほど・・・宿題に対する模範解答や参考にするためだと考えると、宿題代行業者を批判するのはお門違いのようにも思えてきます。また、しっかりと親が見てやれるのであればこんなサービスを利用することもないのかもしれませんね?
宿題代行に頼む親の考え方は?
高い金額を払わなければならないサービスですので、宿題代行に頼むのは子供ではなくて「親」ということになりますよね?それでは、その親達は何故に宿題代行サービスに依頼するのでしょうか?親の頭の中ではどんな考え方になっているのでしょうか?
宿題代行サービスに対する賛否ではなくて、頼む「親」への批判をピックアップしてみました。
- 金で目的を達成するという悪習感を子供に植えつけることになる
- 子供の宿題を手伝う感覚の延長として代行業者を考えているのではないか?
- 夏休みの宿題などを受験勉強に役立たないと考えているからでは?
- 得意な事を一生懸命にやって不得意な事を業者に任せるという考え方にも一理あるかもしれない
- 夏休みの宿題よりも夢中になってやれる事を優先した結果なのかもしれない
どうでしょうか?確かに夏休みの宿題は子供がやりたくてやっているものではありませんよね?サッカーや水泳やキャンプなどに夢中になっているのであれば、それを思いっきりさせてやりたいと思うのが親心です。
よく考えてみれば大人の仕事でも・・・できないことや採算に合わないことは外注に出してしまいますよね?そう考えると宿題代行に依頼する親の考え方もわからなくもないかもしれません。
教師が出す宿題に問題があるのでは?
私の子供の夏休みの宿題を見てみると・・・漢字ドリル、計算ドリル、夏休みの友、読書感想文、自由研究などでしたが・・・これって数十年前からほとんど同じような感じですよね?問題の中身を見てみても、少しも進化している様子はありませんでした。これだけ日進月歩の時代になったのに、教師は数十年間も同じような宿題を出し続けていたという事なのでしょう。そこには「工夫」や「改善」というものは何一つ感じられなかったのですからね。
私としては、せめて教師には・・・勉強ができる子供には難しい問題を出して、学習が遅れているこどもには易しい問題を出すなどの工夫くらいはしてもらいたいと考えています。さらに、読書感想文や自由研究などでも・・・せっかく子供が頑張ったとしても評価されることもないままに返却されてしまうのです。これって子供はやる気を失くしてしまいませんか?それって教師の怠慢なのではないでしょうか?
親が宿題代行サービスに頼る理由には、現在の教師が出す宿題に価値があると思えないからという事があるからではないでしょうか?
教師は教育のプロフェッショナルなのですから、宿題を出してお終いというのでは仕事のうちに入らないと思うのです。家庭での宿題の存在意義を疑われるような物を出し続けていることに大きな問題があると思うのです。そもそも、毎年どの先生でも同じような宿題を30~40年間に渡って出し続けていれば・・・代行業者は仕事が楽ですよね?だって毎年毎年考えることもなく同じような商品を子供に渡せば良いだけなのですから。
夏休みの宿題はやるべきなのか?
夏休みの宿題って、学校で習う勉強の一環ですよね?つまり「学校」という価値観の内側の範囲での学習のように感じられるのです。
親としては、夏休みや冬休みぐらいは学校で習う以外の事を大胆に多いに吸収して欲しいと願ってしまうものです。それをより強く実践しようとしたら・・・夏休みの宿題なんてやらずに、学校の事など全て忘れて遊び倒す方が良いように思うのです。
学校の勉強についていけないのは問題ですが、魚を釣ったり川に飛び込んだりするのは学校では教えてもらえないしテストにも出ないけれども、それも「勉強」と呼べるのではないでしょうか?
もしかしたら、数十年間も全く工夫されないような夏休みの宿題を必至にやる必要などないのかもしれません。
そういう意味では、宿題代行サービスに依頼するぐらいであれば全くやらないで提出するという方が潔いようにも思えますね。この方が子供の心にも何か響くものが出てくるかもしれませんですしね。
いずれにして、「昔から出されているものだから」という理由だけで出されているような宿題をしたり宿題代行サービスに頼むよりも・・・
子供には真剣に、休みの間に真剣にやりたいことは何なのかという事を考えさせるべきなのかもしれないですね!意外と優秀な子供ほど、やりたいことが何も出てこない・・・なんてことになるかもしれないですよ!