
水素の話題が多くなってきましたが、どうして世の中のエネルギーを水素に変換していかなければならないのでしょうか?何か大きなメリットがあるのでしょうか?そこで少し調べてみると・・・あらゆる場所のエネルギーを水素エネルギーに変換して使えてしまうことができるうえに、使用するエネルギーの全ての効率を上げることができるというメリットがあるみたいなのです。
しかも、水素は燃やしても水しか出てきませんので極めてクリーンであるという特徴も持っていますしね。
私自身も良くわかってはいないのですが・・・水素を使う燃料電池自動車(FCV)をトヨタが発売したり、そのための水素ステーションを建設するための補助金が出たりするというニュースを聞くとこれから水素時代が到来するのかなーなんて思っちゃいますね。
これからどうなっていくのかはわかりませんが、今のうちに少しだけ水素について勉強しておきたいと思います。
水素エネルギーと燃料電池が盛り上がってきているようだ!
水素は次世代エネルギーの本命として多大な期待が寄せられているエネルギーで、政府もエネルギー基本方針には水素エネルギーの活用と燃料電池の普及を盛り込んでいるのです。
トヨタが燃料電池自動車(FCV)を発売することにあわせて、FCV1台につき200万円の補助を出したり水素ステーション1か所につき2億円の補助をするための予算が15年度予算で要求されています。
これらのことから、これからの日本には水素エネルギーブームが沸き起こると言われているのですね。
水素を作り出す方では、化石燃料からでも自然エネルギーからでも水素エネルギーにする技術が確立されてきていますし・・・水素を使う方でも、水素で動く自動車や水素で運営する工場も視野に入ってくる段階になってきていて「平成27年は水素元年になる。」とささやかれているくらいなのです。
水素や燃料電池に関する疑問
「水素の時代がやってくる!」とか「水素元年到来で水素が盛り上がる!」と世間では言われ始めているようですが・・・そもそも我々は水素の事を全く知らない状態なんですよね。そこで少し水素エネルギーに対する疑問についてを調べてみました。
水素って何?危ないの?
そもそも水素エネルギーな何なのでしょうか?当然ですが、水素というのは水素原子が2つ結びついた物を意味するのですが・・・地球上に水素単体が自然状態で存在することなんてあり得ないのですね。
さらに、「水素エネルギー」なんて呼び方をしているのでエネルギーの一種なんだと思ってしまいそうですが、実は化石燃料や自然エネルギーなどの1次エネルギーではないのですね。電気と同じく、貯めたり運んだりできる2次エネルギーなのです。
一般的には水素は爆発するので危険だというイメージを持たれているようですが、最近の技術革新によってガソリンと同程度の安全性が確保されるまでになってきているそうです。
水素を作る方法は?
- 石油や天然ガスから水素を取り出す。
- 都市ガスやLPガスから水素を取り出す。
- 石油化学プラントや鉄鋼工場から排出されるガスから水素を取り出す。
- 風力発電や太陽光発電の電力で水を電気分解して作る。
- バイオマスからメタンガスを取り出して、そこから水素を取り出す。
水素を運ぶ方法は?
さまざまな方法で作り出した水素は・・・高い圧力をかけて気体のまま圧縮して運ぶ方法と、-253度まで冷やして液体水素にしてから運ぶ方法と、有機物と化合させてから運ぶ方法の3種類がある。
水素を貯めておく方法は?
専用のタンクに入れる方法と、金属に吸着させて貯める方法がある。ただし、高圧水素のタンクには強度が求められるので高価な炭素繊維を使用したり球状の形にしなければならないデメリットがある。また、金属に吸着させる方法にも・・・速く効率的に水素を吸着させたり取り出したりする技術が無いという欠点がある。
水素の値段はどのくらい?
水素の値段は、政府の発表によるとガソリンと同等かそれを下回る値段になるようです。ガソリンで走る自動車と燃料電池自動車が100キロ走った時の燃料代だと・・・ガソリンよりも水素の方が安くなるという事ですね。ただしガソリン自動車の燃費が向上しているのでどうなるかは定かではありません。
燃料電池って何?
燃料電池とは、・・・水素と酸素を電気化学反応させることによって、熱と電力を産み出す装置の事を言います。簡単に言えば、水の電気分解の逆ってことですね・・・だからこそ水素エネルギーは水しかださないクリーンエネルギーと言われているのです。
燃料電池自動車(FCV)と家庭用燃料電池が本命?
現在の日本で水素エネルギーと言えば、とりあえずは・・・FCVよりは、家庭用燃料電池の方が一般的と言えるほど普及している製品だと思います。家庭用だとエネファームの事になるのですけども現在では約8万台が累計で販売されているのです。しかし政府の発表では5年後には140万台、15年後には530万台を普及させるというのですから・・・膨大な数になりますよね。
また、エネファームほどではないですけどもFCVの普及も徐々に進むものと期待されているようです。プリウスなどのハイブリッドカーが一般的になるのに15年ほどかかったことから、FCVが一般的になるのも15年後くらいだと予想できますよね。
きっと、家庭用燃料電池と燃料電池自動車(FCV)とそれに伴う水素ステーションなどの規模は大きく拡大していくことでしょうねー。
水素エネルギー及び燃料電池関連銘柄で大儲けできる・・・かな?
現在の水素や燃料電池関連の市場規模は微々たるものですが、15年後には約1兆円の市場規模に・・・そして30年後くらいには8兆円ほどの市場規模になるものと予想されています。
こうなると期待したくなるのが水素関連銘柄ですよね。住宅ローンを株式の売買益で返したいと考えている私にとっては、すっごく期待したい分野なわけです。
つまり・・・ここまでで水素の勉強をしたのは、実は株のためだったわけなんですねー。さてさて・・・水素関連銘柄にはどんなものがあるのでしょうか?
水素と燃料電池の関連銘柄
水素関連銘柄は全部書き出すと100社くらいになってしまうので・・・代表的な企業だけをピックアップしてみたいと思います。ただし、燃料電池自動車やエネファーム関連は省きます。
水素製造関連
- 旭化成
- 三菱化工機
- 千代田化工建設
- 日立造船
水素貯蔵・運搬関連
- JFEホールディングス
- UACJ
- 千代田化工建設
- 川崎重工業
水素ステーション関連
- 大陽日酸
- キッツ
- オーバル
- アズビル
- 加地テック
- 愛知製鋼
- 横浜ゴム
水素吸着合金関連
- 那須電機鉄工
- 新日本電工
- 日本製鋼所
水素分離技術関連
- 日本ガイシ
- 宇部興産
- ノリタケカンパニーリミテド
- 日本精機
燃料電池製造
- 東レ
- 日立マクセル
- 黒崎播磨
- ハマイ
- トクヤマ
- クラレ
- フタバ産業
- ホソカワミクロン第一稀元素化学工業
水素エネルギーまとめ
水素エネルギー社会が我々の身近にまで普及するのはまだまだ先の話しですが、株に関しては「期待で買われる」という特性を持っていますので・・・近いうちに注目を集めるものと思っています。(2014年6月くらいに一相場が終わっているのですが。)
水素エネルギーの素晴らしいところは・・・水素さえあれば周囲の酸素と反応して発電できることです。さらっと言っていますが実は凄いことで、発電機が無くても発電できるということなんですよね。(おまけに熱も出るし、排出されるのは水だけ。)
燃料電池自動車関連株の事を考えると・・・水素ステーションなども含めた普及にはまだまだ時間が必要となるでしょうから、とりあえずは家庭用燃料電池をターゲットにするのが良いのかもしれません。既に敷設されている「ガス管」というインフラを利用できるのが大きいですよね。
エコキュートが急速に普及したように、これからは家庭用燃料電池が一般的になるかもしれないですね。とりあえず私は、家庭用燃料電池と燃料電池自動車の両方に携わるような企業を研究してみたいと思います!