
去年よりも3週間も早い流行となっているインフルエンザですが、受験を控えた学生さんなどは予防方法などに強い感心があるのではないでしょうか?私の経験では、徹底的に歯磨きをすることでかなりインフルエンザを予防できると考えているのですが・・・調べてみると「ためしてガッテン」というテレビ番組でも歯磨きでインフルエンザを予防する方法が紹介されていたようです。
NHKのためしてガッテンが放送するくらいですので、私の歯磨きによるインフルエンザ予防は間違いなかったと実感したわけですが・・・いったいどのような原理でインフルエンザを予防できているのかが知りたかったですので、少し調べてみることにしました。
歯磨きでインフルエンザを予防!
インフルエンザを防ぐための方法が歯磨きだなんて意外だと思いますが、それが効果的であることを私は実際に体感しているのです。私の場合は細かな原理を知らずに行なっていたのですが、ためしてガッテンでは予防できる理由を詳しく解説していて納得できる内容でしたのでご紹介したいと思います!
歯石対策で歯医者に行く!
歯石が溜まっている人は素人の力ではどうにもなりませんので、とりあえずは歯医者に行って歯石を取ってもらうようにしましょう。歯医者では「歯石を取って下さい」と言ってもいいですし、「歯のクリーニングをお願いします。」と言っても良いでしょう。この時に虫歯が見つかれば同時に治療もしてしまえばいいと思います。
私の場合は特に不都合がない場合でも、3ヶ月から4ヶ月の間隔で歯医者に行って歯のクリーニングをしてもらっています。自分では綺麗だと思っていてもクリーニング後は圧倒的なサッパリ感が味わえるので癖になる人もいるのではないでしょうか?
私の歯磨き方法
私が徹底的に歯磨きをするようになって数年ほど経ちますが・・・以前の歯磨きは時間にすると3分ほどで終わっていたところ、現在では朝晩それぞれ15分ほど時間をかけて行うようにしています。ひとつのポイントとしては歯磨き粉を使用しないことが挙げられますね。歯磨き粉を使うと磨けていなくても磨いた気分になってしまうデメリットがあるので使用するのを止めてしまいました。
それでは私の歯磨き方法ですが、最初は普通の歯ブラシで全体を満遍なく磨きます。その時のコツは、歯ブラシをとにかく小刻みに動かして歯のあらゆる角度からブラシを当てるようにするのです。途中にウガイをしてこれを2セット行います。これだけでもかなり綺麗になると思います。
そして、その後に歯間ブラシを使って歯と歯の間の歯垢や食べカスを清掃します。ドラッグストアや歯医者には様々なサイズの歯間ブラシが売っていますので数種類を買い揃えておけばよいでしょう。歯間ブラシが終わればフロス(糸ようじ)を使って歯と歯の間を通します。アメリカのとある有名な歯医者の言葉ですが・・・「歯間を清潔に保つことが最重要だ」と言われているくらいです。歯間を徹底的に清掃することによって虫歯や歯槽膿漏を予防できるので一石三鳥ってことですよね!
歯間ブラシとフロスが最後ではありませんよ!この後に超音波式電動歯ブラシで全体を歯磨きします。もし歯磨き粉を使いたいのであればこの時に少量を付けて磨けばよいと思います。
しかし電動歯ブラシで終わりではないのです・・・最後は毛先が極細処理された歯ブラシを使って歯周ポケットを清潔にして終わりなのです。これだけやると、やはり15分ほどかかってしまうのですが・・・インフルエンザや虫歯や歯槽膿漏にを予防できると考えれば安いものですよ!
ためしてガッテンで紹介された原理
歯磨きをしてインフルエンザを予防できる原理とはいったいどのようなものだと思いますか?それがNHKの「ためしてガッテン」という番組で説明されていたというのでご紹介したいと思います。
発端は高齢者施設で歯磨き指導を徹底したところインフルエンザの罹患率が10分の1に激減したことのようでした。その原理は・・・
「インフルのウイルスは気道の粘膜に付いて増殖するが、粘膜にはタンパク質の覆いのようなものがあって、ウイルスが簡単にくっ付かないようになっている。ところが、ある酵素がそのタンパク質を破壊してしまう。タンパク質が破壊された状態でウイルスが入って来ると、そこで大増殖してしまう」
「(粘膜の)タンパク質を破壊する酵素は、歯垢、歯石、舌苔(ぜったい)などから発生している。つまり、口腔内を清潔に保つことで、酵素ができにくくなり、ウイルスの増殖が抑えられる(インフル予防につながる)。正しい歯磨きで、歯と歯茎の間の歯石、歯垢はきちんと除去。舌は、専用の舌ブラシか古くなった歯ブラシで磨いて、舌苔を取り除く」
ためしてガッテンの報道によると、本来ならばインフルエンザのウイルスは粘膜によって防がれるはずのところ・・・歯石や歯垢から発生する酵素によってタンパク質である粘膜が破壊されて侵入するということですね。確かに、このように言われてみると納得できないわけでもないと思ってしまいませんか?
さらにインフルエンザを防ぐための工夫
ためしてガッテンの説明ではインフルエンザウイルスを減らすよりも、喉の粘膜を破壊する酵素を作り出す「歯垢・歯石・舌苔」の対策をした方が有効であると理解できますよね。
そんな事から、ウガイ手洗いの徹底は常識としても・・・歯磨きを徹底的に行うべきであることが導き出されます。その際には、食後の歯磨きに加えて起床直後の歯磨きを推奨したいと思います。夜の就寝中は唾液量も減りますので細菌が大量に繁殖する時間帯でもあるのです。朝食前に軽く歯磨きをしておくことでこれらの細菌や細菌が作り出した酵素を体内に取り込む確率を少しでも下げることができるのですね。
何気なく行なっている歯磨きでも徹底的に行うことによって、虫歯や歯槽膿漏だけでなくインフルエンザも予防できるのであれば・・・やらないと損だと思いますよ!