
火災保険の今までのイメージと言えば・・・「どこの会社で入るかの違いだけで、保険料や補償の内容なんてどこも横並びで同じ」というものでしたよね?
私も今だにこのような感覚が残っているのですが、実は1998年の保険料率自由化以降は損保の横並び体質は改善されていて様々な内容の火災保険が誕生してきているのです。
一戸建て住宅の火災保険の場合、例えば東京海上日動火災保険の場合だと「火災・落雷・爆発・風災・水災・盗難」などがセットで補償されているのですが、AIUで加入したとすると・・・「火災・落雷・爆発・破裂」は契約必須となるのですが風災や水災といった他の補償は入るかどうか選択できるようになっているのです。
当然ですが必要の無い補償を外した方が保険料は安くなるのでけども、マイホームが低地に建っているのなら別ですが高台にあるのであれば水災を外しても大きな問題にはならないことでしょうってことですね。
また、破損や盗難補償が必要ないと考えている人などは、東京海上日動火災保険の場合は自動的に加入することになってしまいますからAIUのメリットを享受することができるのです。(注、東京海上日動の戸建てスタンダードプランは破裂補償だけを外すことができます。また、マンション向けプランは水災が自動的に外されています。)
しかしAIUの保険にも欠点があって・・・風災には雪災やひょう災がワンセットになっているのですが、台風被害の多い沖縄や九州の人が風災を追加すると南国には必要のない雪災まで付いてきてしまうのです。
保証内容以外でもいろいろな選択肢が登場してる!
このように様々なプランが登場してきている火災保険ですがバリエーションが増えているのは保証内容だけではありません、実際に補償を受ける時の免責額(被害が小さい時は保険を払わない)についても・・・1万円、5万円などから自由に選択できる保険も増えてきているのです。
さらに、保険金の受け取る時の算定方法にもいろいろなタイプが登場してきているのはご存知でしたか?
従来の損害保険であれば、実際に被害を受けた分だけの金額を受け取る「実損受け取り」が一般的で住宅の時価で計算をしていました。
しかし築年数が経過したマイホームの場合だと価値が下がっていますので被害を受けて保険金を受け取ったとしても新築として建て替えることなどできなかったわけですね。
そこで登場してきたのが、「新価実損払い」方式です。新価実損払いというのはマイホームを再度新築する場合に必要な金額が補償として受け取れるというものですが、最近ではこの「新価実損払い方式」タイプの商品を選ぶ人が多くなってきているのです。
火災保険を入り直して節約しましょう!
火災保険や地震保険というのは掛け金が大きいですので、じっくりと自分に合う商品を見つけることができたならば節約効果もとても大きくなるのです。
新築して当初は訳も分からずに適当な保険を選んで入っている人は多いのですが、問題は年数が経ってからも同じ保険に入り続けている人が多いということです。
どれだけ多くの商品がラインナップされてきたとしてもキチンと勉強して自分に必要な保険を見極めないと意味がないわけです。
面倒くさいという気持ちの方が大きいとは思うのですが、もし住宅ローンで苦しい想いをしている人がいらっしゃるのであれば検討しない手はないと思います。
どの損保会社でも火災保険は掛け金や補償内容が同じでしょ?・・・などと思い込んでいる人ほど探していけば目から鱗が落ちる内容の火災保険が見つかるかもしれないですよ!