
全面床暖房が特徴の一条工務店ですが、やはり気になってしまうのが冬場の電気代なんですよね。1回でも暖かい家に慣れてしまうと電気代などはもったいなく感じなってしまうのですが、床暖房を24時間点けっぱなしにしておきたくなるのは当然です。
通常はエアコン暖房との併用になると思いますので床暖房だけの電気代を気にするのも変だと思いますが、今回は一条工務店の床暖房にかかる電気代(ランニングコスト)はどのくらいなのかをご紹介したいと思います。
【一条工務店】床暖房の電気代
暖房に必要な電気代は住む地域によって大きく変わるのが一般的です。東北や北海道にお住まいであれば、関東に住んでいる人よりも多くの出費が必要になるものですよね・・・関東の場合は東北や北海道よりも3割ほど安い電気代になると考えておいて下さい。
【床暖房】タイマー運転での電気代
床暖房は部屋が暖まるまでは消費電力が大きくなり、部屋が暖まってしまえば小さな消費電力で運転するという特徴を持っています。タイマー運転によってオン・オフを繰り返した方が安くなると考えている方が多いと思いますが、実は点けっぱなしの方がトータルでの消費電力は少なくなるのです。
ちなみに冷えきった家を床暖房で暖める時には、1日の電気代は1000円ほど掛かっているものと思われます。実際は、深夜電力時間帯の電気代は3分の1になりますのでもう少し安くなるはずですが・・・単純計算では1ヶ月の電気代の目安は15000円~20000円ほどになるのではないでしょうか?(家の大きさによっても違いは出ます。)
【床暖房】24時間運転での電気代
家の中の温度が22度くらいで安定してくると床暖房に必要な消費電力はグッと少なくなるものです。このことから、間欠運転よりも24時間連続運転の方が電気代(ランニングコスト)が安くなると言われているのですね。
そこで24時間連続運転した場合の電気代ですが・・・間欠運転時の80%程度に抑えられるものと予想されます。目安としては12000円~16000円ぐらいでしょうか。
しかし夜になって就寝する時に暖かすぎると寝付けないという方もいますので・・・その場合は消して寝るしかないでしょう。下手をすると窓を開けて室温を下げるという事も有り得るかもしれないですね。ランニングコストの削減だけを考えると、これの逆で深夜電力時間帯に設定温度を上げておいて昼の時間帯は設定温度を下げるという方法をとる方もいらっしゃいますね。
設定温度による違い
床暖房の設定温度を変えるとどのくらい電気代に違いが出るのか、興味深いですよね。冬を快適に過ごすことを考えると室温が23~24度くらいになるようにするのが良いと思いますが・・・床温度があまりにも高いと逆に不快に感じることが多くなりますので、設定温度は23度くらいにするのが一番良いのではないかと思います。
そして床暖房の特徴としては、室温設定を上げれば上げるほどに燃費効率が落ちることを覚えておかなければなりません。室温を20度から1度上げるのと、24度から1度上げるのとでは電気代は後者の方が高くついてしまうのです。
- 設定温度20度から22度に変えた場合は、1ヶ月の電気代は2000円ほど上がることになります。
- 設定温度23度から25度にした場合は、1ヶ月の電気代は3500円ほど上がります。
ランニングコストまとめ
一条工務店は比較的に断熱性能が高い住宅を建てていますので24時間連続運転の方が床暖房の電気代が安くなる傾向にありますが、他のハウスメーカーで断熱性が悪い住宅の場合は間欠運転の方がランニングコストが安くなる可能性があります。
また、今回は床暖房に電気を利用するヒートポンプ式を例にしていますが・・・北海道や東北の寒冷地では灯油式の方が一方的で、燃費的にも有利になると思います。
私の知り合いには床暖房の電気料金をケチするために電気ストーブや電気カーペットを併用している人がいますが、実はコチラの方が電気代が高くなる可能性があることをお知らせしておきます。電気ストーブや電気カーペットはCOP1ですので、「1」の電力で「1」の熱量しか出せません。しかしヒートポンプは最低でもCOP3ですので、ヒートポンプ式床暖房は「1」の電力で「3」の熱量を放出してくれるのです。
ランニングコストを気にするのであれば・・・床暖房と併用するのはエアコンにするべきです。私であれば床暖房は低い温度設定にして、実際の室温を上げる役割はエアコンに担わせますね。最新のエアコンであればCOP5ぐらいの性能は持っているのです。床暖房は足元が寒くない程度の設定にするのが電気代を安くするコツですよ!