
女性の社会進出が多くなってくると表面化してくる現象が高齢出産ですね。これまでは、仕事も家庭も完璧にこなす女性像がもてはやされてきましたが・・・スーパーウーマンならともかく普通の女性では無理だということが最近になって理解されるようになってきました。
学校を卒業してから仕事をしてキャリアを積んでいけば、どうしても結婚や妊娠・出産が遅くなってしまいます。むしろ優秀な女性ほど結婚を遅らせようと考える結果になってしまうのは当然です。
女性芸能人に高齢出産が多くなってきているのもこの傾向を証明しているようなものですが・・・「神田うの」は36歳、「田中美佐子」が43歳、「兵藤ゆき」の46歳というのを見ても高齢出産に拍車が掛かっているのがわかりますよね。
女性の外見が美しくなってきていますので晩婚化が進む要因にもなっているのでしょうが、いくら外見が綺麗でも卵子の老化は避けられないものとなっています。晩婚化が進む結果、増えてきているのが高齢出産ですが・・・最近では高齢出産のリスクが顕著化してきているのです。(参考 子供がいないと幸せになれない?40代の不妊治療の価格・・・1000万円以上!)
タレント・俳優である石田純一さんの現在の奥様が東尾理子さんであることは有名ですが、36歳である東尾理子さんのお腹の中の子供がダウン症であることが最近になって発表されました。また、マラソン選手だった松本明美さんは44歳ですが・・・次男がダウン症だったわけですね。
子供が障害児であった場合は、家族は間違いなく悩んだり後悔したりするそうです。それが高齢出産であれば尚更なんですね。
障害児全般とは言えませんが、子供がダウン症になる確率というのは母体(母親)の年齢との関係がとても大きいのだそうです。
母親の年齢が・・・
- 20歳・・・ダウン症の確率は、1667分の1
- 30歳・・・ダウン症の確率は、952分の1
- 35歳・・・ダウン症の確率は、378分の1
- 40歳・・・ダウン症の確率は、106分の1
どうでしょうか?年齢が40代というのは間違いなく高齢出産の範囲に入るのですが、現実では100人に1人の割合でダウン症の子供になっているのです。
医者の世界では「35歳が出産のひとつの限界点、この年齢を超えると気軽に産める年齢ではなくなる。」というのが常識になっているのだそうです。出産の現場で医療事故が増えているのも高齢出産が増大している事が一因とも言われているようです。
芸能人が35歳を大きく超えて40代の年齢で出産してテレビに出ていると・・・「私でも大丈夫!」と考えるアラフォー女性が増えてくる恐れが出てきそうです。彼女らは高齢出産のリスクを知りませんので、将来自分がダウン症などの障害児を産むかもしれないなどということは一切考えていないことでしょう。
現代では血液検査によってお腹の中の子供が異常胎児かどうかが分かるようになってきています。その技術のせいなのか、それとも高齢出産が増えたからなのかは分からないですが・・・異常胎児が理由による中絶が10年前よりも2倍に増加しているのだそうです。この中絶の増加はダウン症だけに限定すると、なんと・・・3倍増にもなっているのです。
アラフォー(40代)になってようやく授かった子供が、医師からいきなり「ダウン症の可能性が高いです」と言われたら・・・あなたはどんな気持ちになることでしょうか?もっと早くに結婚・妊娠しておけば良かったと後悔しますか?それともダウン症の子供を産むかどうかで悩みますか?どちらにしても悲劇であることは間違いありません。
勉強をして仕事をすることは大切なことですが、出産というのは女性にしかできないことなのです。しかも、健康な我が子を産むことの素晴らしさというのは言葉では言い尽くせないのではないでしょうか?
しかし、学校では出産の素晴らしさも教えてくれないですし、卵子の老化や高齢出産のリスクについても教えてはくれません。
以前にこのブログでも書きましたが・・・「体外受精に必要な費用の平均は、30代前半で150万円前後。40歳で400万円弱。45歳で3700万円。」が目安となっているのです。
高齢出産で華々しくテレビに登場している芸能人は参考にしてはいけません。ダウン症などの障害児が産まれる可能性やリスクが高くなってしまうのが現実です。少しでも若いうちに出産をしておかないと・・・きっと後悔したり悩んだりすることになるでしょう。
40代の出産なんて躊躇すべき年齢なのです。結局は、「早く結婚して子供を作りなさい!」という昔の親の言葉は間違いではなかったのでした!