はうすめーかーどうですか

ハウスメーカーの事・・・あまり書いてないですけどね!

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ハウスメーカーのチラシ広告に「ポエム」が拡大する予感しかしない。マンション業界は既に・・・

ハウスメーカーのチラシ広告に「ポエム」が拡大する予感しかしない。マンション業界は既に・・・
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数多くの広告を創りだしているマンション業界ですが、またまた新たな手口を開発したようです。その広告手法の名前は「マンションポエム」!

マンションポエムは広告やCMといった枠を超えて、ほとんど芸術作品のような領域に突入してきているように思えます。

ハウスメーカーなども広告には色々な工夫を加えてはいますが、今後は戸建住宅の広告にも「ポエム」が登場する機会が増えてくるものと思われます。

今回は、マンションポエムのテクニックを学ぶことによって、今後襲ってくると予想されるハウスメーカーのポエム広告の裏側を見抜けるようにしておくことを提案させていただきます。

私としては、マイホームを購入する方には、広告手法に左右されずに自分に必要な家を建てていただきたいという願いを持っていますので・・。

マンション広告に「ポエム」が増えてきている理由

マンションのチラシ広告にはポエムが多用されているのですが、その原因が・・・既に建物の差別化できないところにあることです。

規格化と法律の壁によって個性的な建物を建てられなくなったマンション側としては、そのマンションが建っている土地の雰囲気を含めてセールスしなければならなくなったわけですね。

つまり、良いマンションだから売れるわけではなくて、売れるように良く感じさせるというわけなのです。

特に、都会のマンションの場合は土地代が莫大ですので少しでもゴージャス感を演出しないとみすぼらしく感じられてしまうのです。郊外の3000万円のマンションと都会の3億円のマンションの場合、建物のグレード感はほぼ同じだということです。

ポエム化した広告などで良いイメージを顧客に抱かせないといけない理由があるのですね。例えば、「家」という表現を「邸宅」に変えるだけでゴージャスに感じられませんか?高級感溢れる生活が送れるという夢を抱かせる必要がマンション業界にはあったのですね。

また、実際に根拠がないと使えない表現(日本初、最高級、超)よりも情緒的なポエム手法の方が簡単だという理由もあったのだと思います。

ポエム広告の見事な手法

さきほどご紹介した例としては、「家」を「邸宅」に変える手法だったのですが・・・まだまだ高級感を感じさせるポエム手法はあるものです。

「森」を「杜」に変える。「住む」ではなくて「住まう」・・・などなど。

ポエム広告の例をご紹介!

  • 「モダニズムと風雅。大江戸の美意識がいま、甦る。」
  • 「その都市の【丘】は、美しい人生の叡智(えいち)に充ちている。」
  • 「【無色の東京】が東京の中にあります。それはフロンティアの場所。」
  • 「まるでフィクションのようなこの地を、私たちは【プラネット】とよぶことにした。」
  • 「東京都市に住む。それは選ぶ地に自身の姿が投影されるということ。」
  • 「ぼくたちの明るい未来を照らす小さな幸せは、この道の向こうにあった。」
  • 「悠久の高台邸宅街で、人生はいま、高みを目指す。」
  • 「自分が暮らすと決めた場所に、将来へ続く前向きなストーリー」

どうでしょうか?説明されなければマンションの広告の文面だとは思えないですよね?

これ以外にも・・・「東京を頂く」「都市を掌握する」「ときめくために生まれた」「解けない魔法を、この地にかける。」「豊かな心で生きようと思う。」などの表現も存在します。

NHKクローズアップ現代でもポエム化を懸念する放送

以前にクローズアップ現代で放送された例では、労働の内容はブラック企業(飲食店)なのにも関わらずに「夢」とか「仲間」というポエムの世界観を使うことによって若者を過重労働に留める手法がありました。

挙句の果てには居酒屋甲子園なんてものが登場して・・・居酒屋で働くことがどんなに素晴らしいことかをポエムのような感じで発表する場のようでした。

「夢は一人で見るもんじゃない! みんなで見るものなんだ! 人は夢を持つから熱く! 熱く生きれるんだ!」
「今の自分は嫌だ!みんなから愛される店長になりたい!」

面白いのは、この居酒屋甲子園のポエム手法を介護業界やパチンコ業界も取り入れようとしていることですね。

自分からブラック企業だと宣伝しているようなものですよねー。

クローズアップ現代で紹介された若者たちは、夢や誇りやハッピーさや前向き感をポエムで綴って楽しいと感じているようですが・・・

実際は、1日に16時間の長時間労働と250万円の平均年収が全てを物語っていると思いますね。

広告のポエム化に潜む懸念

広告をポエム化することによって買い手の夢を膨らませたり、物語性を持たせたりすることができるメリットはあると思います。

しかし、現実の情報を包み隠して買い手の感情に訴えるような広告を多用しすぎると・・・曖昧さと責任の放棄につながる危険性もはらむようになるのではないでしょうか?

ポエム化された広告では、どこが特徴でどんなメリットがあるのかがボケてしまいがちです。

つまり、あまりにもポエム化が行き過ぎると・・・ポエムの力を借りて責任放棄を行なっているように感じたり、何かを隠蔽してごまかしているように感じられたりする可能性も出てくると思うのです。

また、購入する方にしても正確な情報を得られなく可能性も出てきますので、感情に訴えるポエムに流されるままに購入してしまうという不利益だって考えられるわけですね。

戸建住宅の場合のポエム

私の予想としては、これからはハウスメーカー(住宅メーカー)や工務店などもポエム化した広告を次々と登場させてくると思います。

既にリフォーム業界には表れていて、「未来の暮らしに合わせた住まいをつくる」なんてのも曖昧さを含んだ表現ですが使われていますね。

さらに・・・

  • 「雨の日も、風の日もある、人生だけど」
  • 「息子が、泣いて帰った、春の日に。」
  • 「サンタクロースは、今年も約束をまもるだろう。」

・・・ってのは既に使われていますね。読んでみればわかりますがポエムですよね?

ちなみにこのポエムは、積水ハウスの広告です。

これとは逆で、ダイワハウスの「すべての暮らしに太陽を。」という広告は、太陽光パネルを搭載している事をイメージさせているので良い広告だと感じられますね。

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