
宅急便で大手のヤマト運輸が配達の総量を抑えることを発表して以来、配達の現場の大変さが世間一般に知られるようになりましたよね。
宅配の中でも大きな問題となっているのが「再配達」ですが、既に運送業者の努力だけで解決できるものではなくなってきていて社会問題として捉える必要性が出てきたのではないでしょうか?
そうした中で注目を集めているのが、一般住宅で荷物を受け取る側で工夫しようとした宅配ボックスなのです。
新築マンションなどでは既に標準的に備えられるようになってきた宅配ロッカーですが、それの戸建住宅向きの宅配ボックスが数多く登場してきているのです。
各家庭に宅配ボックスが備われば、非効率な再配達の手間も減りますし・・・受け取る側も再配達依頼を出すという労力が大きく減ることが期待されますよね。
最近ではデザイン性の高いものも増えてきていて導入を検討する人も増えていますが、メリットだけでなくデメリットも考えておかないと失敗したってなるかもしれませんね。
宅配ボックスの必要性とメリット&デメリット
宅配ボックスの必要性を語る上で重要なのが、共働きかどうかですよね。または親世代と一緒に暮らしている2世帯住宅かどうかもです。
平日の昼間は仕事をしていて荷物を受け取れないというのは多くの勤め人の悩みではないでしょうか?
また休日に受け取るにしても配達時間がハッキリしないことから待ち時間が無駄になってしまうことも多々ありますよね。
そこで必要となるのが一般住宅や戸建て向けの宅配ボックスですが、自分が家にいない時でも荷物を受け取れることでストレスも大きく減らすことができる商品ではないでしょうか?
既にマンションでは宅配ロッカーが設置してあることが付加価値として認められるようになってきています。
遅かれ早かれ、戸建住宅でも宅配ボックスの必要性が叫ばれる日がくるのではないでしょうか?
必要性を語る上ではネット通販を利用する頻度が重要となってきますよね。
そんなにオンラインで商品を買わない人は必要性がないでしょうし、頻繁に買う人にとっては必要性が高くなるというものです。
さらに再配達の手続きを手間だと思う人や、再配達を頼むのは運送業者に申し訳ないと感じる人には大切なマイホームの設備になることでしょうね。
そして宅配ボックスや宅配ロッカーのメリットとしては、子供だけでお留守番をしている時にインターホンに出たり玄関ドアのカギを開けたりすることが無くなる点が挙げられます。
これは女性だけが在宅の時にも同じことが言えて、再配達が減らせることを上回るのがセキュリティというメリットなのです。
それとは逆に、宅配ボックスのデメリットとして・・・ボックスが置いてある家は留守が多いと思われて防犯上悪いのではないかという点が挙げられます。
つまりセキュリティ面ではメリットとデメリットが混在してしまうのですね。
しかし多くの人から宅配ボックスの評判や評価を聞くと、設置したからと言って防犯上悪いことが発生したという人はほとんどいませんでした。
そういう意味では、今後は郵便受けと同様に設置が当たり前という時代がくるかもしれないですね。
ちなみにデメリットにはまだいくつかあって・・・設置費用も含めた価格がかなり高価になるのが気になるところです。
マンションならば最初から付いているので黙って使うのでしょうが、戸建住宅を建てる人が20万円を超える金額を払ってまで宅配ボックスを設置するかというと疑問が出ますよね。
簡易的なものであれば数万円で接しできるものもあるようですが、大きさや信頼度という意味では大手メーカーのシッカリしたものを設置したいところです。
例えばパナソニックの戸建て用宅配ボックスだと約18万円なのですが、この価格には設置費用が含まれていないのです。大きいものや重い物を受け取るからにはシッカリとして設置が重要となってきますからね。
宅配ボックスのメーカーと選び方!
どんな宅配ボックスを選べばいいのかという意味ではランキングを頼りにする人が多いと思いますが、ネットで検索すると数千円から数万円の簡易型の物が多く出てくることに気がつくのではないでしょうか?
これらの簡易タイプの多くがワイヤーで玄関ドアと繋げるものが多いのですが、これだと防犯という意味では不安が残ってしまいますよね。
もし多少の工事費が気にならないのであればコンクリートにアンカーボルトで固定するタイプの方が信頼性があるのは間違いありません。
そして意外と気が付かない宅配ボックスの選び方としては、設置方法よりも業者が面倒くさがらない施錠方法のボックスを選ぶべきかと思います。
南京錠を使うだけのものや、ダイヤル錠やワンプッシュ施錠のタイプなどもありますからね。
ぶっちゃけて言えば、少しくらい価格が高くても信頼できるメーカー大きなものを選ぶのが良いと思いますよ。
ここでは2つを紹介しますが、1つ目が・・・
YKKapのポスティモ宅配ボックスです。価格はおおよそ8万8000円。
支柱を立てるような大規模な設置工事が必要となりますが、デザイン性も高く色も選べる点が高く評価されています。
価格が高いのが欠点となりますが、追加オプションでポストやインターホンを付け足すことができるのは大きな魅力ではないでしょうか?
そして1番オススメとなるモデルが、パナソニックの戸建住宅用宅配ボックスCOMBO(コンボ)です。
このCOMBO(コンボ)の最大の特徴が、家の人がいなくても印鑑を押してくれる捺印機能ですね。
荷物の受取りで欠かせないのがハンコの捺印ですが、このパナソニックのCOMBO(コンボ)はシャチハタに限り伝票に捺印してくれちゃうのです。
これなら再配達の可能性はグッと減らせますよね。気になる価格は、商品本体価格では3円台から4万円台と求めやすい値段になっていますのでオススメです!
宅配ボックスまとめ
今回は「新築一戸建て!宅配ボックスの必要性や価格は?デメリットも?」ということでしたが、結局の所、マイホーム向けの宅配ボックスが普及するかどうかは必要性うんぬんよりも価格が下がるかどうかが重要になってくるのではないでしょうか?
また、デメリットという点では宅配ボックスを設置したからと言って再配達がゼロになるわけではない点にも要注意ですよ。
例えば届いた商品が要冷蔵や要冷凍であれば再配達になりますし、荷物が大きすぎたりボックス内が既に商品で一杯だった場合も再配達になるのです。
そういう意味では、サイズは限界までに大きなものを選んでおくのが後々のためになることでしょう。
しかし高級住宅を購入するような人には気にならない価格でも、ローコストハウスメーカーで購入するような場合は高いコストが大きく響くことになるでしょうね。設置するかどうかは悩ましいところですよね。