
丸和ホームが倒産したのではないかという情報が噂されているようですが、ハウスメーカーの倒産や破産の話しを聞くとリーマンショック前後の酷かった状況を思い浮かべてしまいませんか?
こんな噂を耳にすると良い経済状況が10年近く続いていて最近はハウスメーカーや住宅メーカーの倒産などは無かったのですが、長らく続いた好景気もいよいよ終わりに近づいているのかと感じずにはいられませんでした。
丸和ホームはCMを流していることもあって地元での知名度はある程度はあると言える北陸のハウスメーカーですが、突然に倒産や破産しそうな感じはありませんでした。
しかしあまり規模が大きい会社ではないだけに不安を感じる人もいないわけではないとも思います。
そんな丸和ホームが倒産したという噂を聞いて鵜呑みにしてしまいそうになりましたが・・・
最近ではツイッターなどでフェイクニュースが多く流されているとも聞いていましたので、確認してみたところ・・・
倒産したのは富山の丸和ホームではなくて、富山の隣の地方都市である高岡の「マルワハウス」だったのです。
マルワハウスは2019年2月8日に破産手続きを開始していたのです。負債総額は2億7000万円。マルワハウスのサイトは既に閉鎖されていて倒産の原因や理由は公にはなっていません。
丸和ホームとマルワハウス・・・ここで問題になってくるのが、あまりにも似た社名であるがために実際に破産していない丸和ホームが倒産したのだと勘違いされていることにあります。
丸和ホームのホームページを確認してみればわかりますが現在も稼働していますが・・・恐らくは倒産したと勘違いして問い合わせの電話やメールが多くあったのではないでしょうか?
「とばっちり」「まきぞえ」と言えば良いのでしょうか?
良いイメージで勘違いされるのであればまだ良しとすればいいのでしょうが、倒産や破産で勘違いされたのでは目も当てられない状態で損ですよね。
さて、本当は倒産していなかった丸和ホームで家を建てた人は勘違いということで一安心したことでしょうけども・・・破産してしまったマルワハウスで家を建てた施主さんはアフターサービスなどに不安を感じているのではないでしょうか?
さらに最悪なのは着工してしまって建築中&施工中の施主さんですよね。
最悪は無事に完成まで辿り着いてくれという心境だと思いますが、現場を引き継ぐ住宅メーカーが現れるかどうかが鍵となってきます。
契約書にどれほど良いことが書いてあったとしても肝心のマルワハウスが無くなってしまったのですから、住宅保証機構が提供している住宅完成保証制度にでも加入していない限り保証については多くの問題が出てくることになるでしょうね。
これからマイホームを建てようとしている方は、住宅メーカーの倒産や破産に備えて住宅完成保証制度について学んでおくことをオススメいたします。
ちなみに住宅保証機構以外が提供する保証制度としては
- スーモカウンター完成あんしん保証(リクルート住まいカンパニー)
- ハートシステム(ハウス・デポ)
これらがあって保証タイプや保証内容を比較して考慮してみるとよいでしょう。
それにしても今回の丸和ホームの倒産についてはデマというか勘違いというか、情報が素早く拡散してしまう現代の特徴が現れているなーと感じた一件でしたよね。
破産してしまったマルワハウスについては残念だったとしか言えないのですが、倒産しそうな住宅メーカーや工務店を見分ける方法ってあるのでしょうか?
被害に合うことを完全に防ぐことは難しいとは思いますが、可能性がゼロじゃないだけにできるだけの対策をとっておくべきではないでしょうか。
上場しているハウスメーカーでも安心とは言い切れないのが難しいところですが、着工してもいないのに着手金や前金として大金を請求してくる会社は怪しいと思っても良いでしょうね。
さらに多額の値引きを提示してきたり、3回に分けて支払うのが習わしとなっている工事代金の第一回目に多額の費用の振込を請求してくる場合なども問題を内包している可能性が高いです。
どちらにしても、完成してからも施工不良や欠陥住宅であることが発覚することもありますので・・・完成保証制度への加入で安心を買っておくのも一つの手です。
11年ほど前の2008年頃が建築業における倒産件数のピークだったのですが、それと同じ状況が二度とこないとは誰も言えませんよね。
仮に倒産しなかったとしても小さな工務店などであれば社長や代表が急死してしまう可能性だってあるのです。
今回は地方の小さな住宅メーカーの破産でしたから大きなニュースにもなりませんでしがた、世の中の景気が悪化する局面では必ず大きなハウスメーカーの倒産がおきてしまうものですので・・・
そうなれば施主さんたちの阿鼻叫喚がツイッターなどに溢れることになるのでしょうね。