
土地は持っているだけでは資産とは言えないと思っています。使いやすい形だったり広さが十分であれば活用しやすいので資産としての意味があるのですが、形が悪かったり著しく狭いというような悪い条件の土地の事も多く・・・これらの土地の事を「狭小地」と呼んでいます。
正しくは狭小地というのは15坪程度を下回る土地の事で、都市計画の整備時に小さな土地が残ってしまうことでできてしまうことが多いのです。三角形や台形、細長いという使いにくい形で残ってしまうことも多くて使いにくい場合がほとんどですね。
相続時に、そんな条件の悪い土地はどのように活用したらよいのかと悩む人が多いのですが・・・固定資産税や都市計画税などの事を考えると放置しておくわけにもいかないのが現実です。
基本的には売却するのが良いとは思うのですが、実は・・・意外な活用方法というものがあるのはご存知でしょうか?
基本的には「隣地へ売却」がベスト!
狭小地は利用方法がなくて放置していたとしても、固定資産税や都市計画税などの経費は毎年かかることになります。
仮に家を建てられるくらいの広さがあるのであれば小規模宅地の特例対象として課税標準額が固定資産税評価額の6分の1になる減額措置の適用を受けられるのですが、家を建てられないほどの狭さだと雑種地となりますので100%そのままが課税されてしまうことになります。
また相続の時には相続税の課税対象ともなってしまいますので・・・小さな土地でもかなりのコストが掛かってくることになってしまうのです。
だからこそこのような狭小地は、隣地の所有者に売却するのが大原則となるわけですね。狭小地でも隣の土地と合わさることによって形のデメリットが消えてしまうこともありますし、大きな土地と合体することで活用できるようになることも多いのです。狭小地だけだと利用方法がなくても隣合う土地と合わさることによって購入者のメリットが大きくなる可能性はとても高いのですね。
毎年税金を収めるだけという状態なのであれば、どんなに安い価格でもチャンスがある時に売却してしまうのが大原則ですよ!
狭小地を活用する意外な方法
狭かったり形がいびつだったりして使い道がないと思われている狭小地ですが、意外にも活用できる方法というものがあるものなのです。
まして、人通りの多い場所であったり駅の近くだったりする場合であれば次のような活用方法が考えられます。
- 駐輪場
- 宝くじ売り場
- 広告や看板の設置場所として貸し出す
仮に狭小地が住宅地の中にある場合でも・・・
- 駐車場やコインパーキング
- コインランドリー
- バイク収納用コンテナ
家族世帯であっても単身世帯であっても乾燥機を持っていない人も多いですから、梅雨時などはコインランドリーの稼働率が高かったりするものなんですね。
また、バイクを乗る人が増えていることから・・・バイク用のガレージや収納コンテナの貸出しも需要が見込めるわけです。
バイクや高級自転車を持っている人は、イタズラや盗難や雨風から愛車を守りたいと考えていますから鍵を掛けることができる保管場所を求めているのです。
バイクや自転車であれば高さや奥行きもそれほど必要としませんし、土地の形や面積にあわせて自由に収納スペースを調整することができます。仮に間口が狭い土地であったりしてもバイクであれば幅を必要とせずに奥まで入れることができます。車が入れなくて駐車場にできない狭小地にはバイク収納スペースというのは悪くない選択肢だと思いますね。
どうにも使えない狭小地をお持ちの方は・・・バイクや自転車の収納スペースとして活用する事を考えてみてはどうでしょうか?ライバルも少ないですしレンタル料金も割高に設定できると思いますよ!