
ガラスのように透明な太陽光パネルがミシガン州大学で開発されたようですが、本当に太陽光で発電できるのかと思うほどに透明なのです。
透明という所がポイントで、窓ガラスにこの発電パネルを利用すると・・・普通の窓ガラスとして生活している間にも発電できてしまうことになってしまいます。
自動車のフロントガラス(サイドやリアガラスも)に使用できるようになれば、走っている自動車だけではなくて駐車場に止まっているだけの時間にも発電してしまうことになるのです。
また、電子書籍端末やスマホ・タブレット端末のタッチパネル表面のガラスに透明な太陽光発電パネルを使うことも考えられているようです。
太陽光が当たる場所であれば充電できるようになるのですから、バッテリー残量を気にすることも少なくなりそうですよね。
透明な太陽光発電パネルにも欠点がある!
このようにメリットが大きい透明な太陽光発電パネルですが、実は欠点やデメリットもきちんと存在しているのです。
最大のデメリットは、太陽光からエネルギーに変換できる変換効率がとても低いうえにコストが高くなってしまう点にあります。
住宅やビルや自動車の窓ガラスに使うことを考えるとコストの問題が大きな存在となってきますので、コストが改善されない限りは用途が拡大することはないでしょう。
また、発電効率が低いという欠点があるうちはスマホやタブレット端末の液晶ガラスに置き換えるという動きも出てこないと思われます。
一般的な普通の黒い太陽光パネルの変換効率は12%から14%ほどですが、透明な太陽光パネルの発電効率は1%ほどにしかなりません。改良を加えていくことによって5%程度になることが期待されています。
まとめ
そもそも透明な太陽光発電パネルというものは昔から開発されてきたものなのですね。しかし以前の物は、ある一定の波長の光だけで発電するために色がついてしまい透明ではありませんでした。当然、発電効率ももっと悪かったですしね。
今回開発されたパネルは、可視光線を吸収しない特徴を持っているので透明に見えるようになったということです。
柔軟性もあることからフィルム状に加工することも可能なようですので・・・
これからはどんな場所でも太陽光で発電できる時代がくるかもしれないですね!
透明な太陽光パネルも、今後はメリットである透明度を高めたり、デメリットである低発電効率や高コストなども解決されていくことでしょう。
それにしても、一昔前ならば夢のような技術がどんどんと実現していくのはとても楽しいものです。