はうすめーかーどうですか

ハウスメーカーの事・・・あまり書いてないですけどね!

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【住友林業】ビックフレーム工法の断熱性は大丈夫?断熱材は何?

【住友林業】ビックフレーム工法の断熱性は大丈夫?断熱材は何?
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住友林業のビックフレーム工法(BF)が発売されたのは8年ほど前だったでしょうか・・・鉄骨よりも強い木造住宅という耐震性に優れた工法として開発されたのですが、そのメリットを十分に活かしたスケルトンインフィル構造が人気になって大ヒット商品となりましたよね。

柱のない開放的な大空間を実現しながらも耐震等級3を獲得しているのですから、間取りや室内デザインの自由度はとても高くなるのですから人気が出るのも当然でしょうか?

しかし、快適な室内空間はそれだけでは実現できないと私は考えています。快適な家にするために重要なのは断熱ですが、住友林業「ビックフレーム工法」の断熱性はどのくらいの性能になっているのでしょうか?また、どのような断熱材がどのくらいの厚みで使われているのでしょうか?

今回はBF工法の断熱性能について調べてみたいと思います。(画像出典 住友林業

ビックフレーム工法の断熱性

ビックフレーム工法の最大の特徴は大断面の集成材を用いていることにありますが、実はこれが住宅の断熱性能を悪化させる原因となっているのはご存知でしたか?

高性能断熱材の性能と比較すると木材の断熱性能は低いと言わざるをえないレベルなのですが、住友林業の他の工法と比較するとビックフレーム工法の場合は断熱材が入らない柱部分の面積が大きくなりやすいのがデメリットの要因なのです。

本来ならば木材部分も断熱材で覆うことができる外断熱工法が最適だと思われますが、BF工法自体のコストが高いこともあって・・・高コストとなる外断熱が取り入れられていないことが致命的と考えられますね。

大断面と言うことは「太い」ということです、この太さが断熱性の面で欠点として表れてきているのが惜しい部分ですね。それでも鉄骨造よりはマシなんですが・・・。

BF工法で使われる断熱材は?

住友林業では、断熱地域区分によって使う断熱材を変更しています。つまりお住まいの地域によって建てる家の断熱性能が変わるというわけですね。2020年に義務化される予定の「省エネ基準適合住宅」に備えた断熱性を持たせてあるようですが・・・どの程度になっているのか楽しみですね。

ちなみに、断熱地域区分は数字が小さいほど寒い地域に対応することになっています。Ⅰ地域であれば北海道に対応になります。Ⅲ地域は中部・北陸、Ⅳ地域だと関東・関西・四国・九州に対応ということですね。

住友林業の地域区分別の断熱材の違い

まず最初に一番寒い地域から見てみましょう・・・Ⅰ地域およびⅡ地域における住友林業の断熱仕様です。(Kという単位はキロを意味していて、数字が大きいほど密度が高くて断熱性能が高くなります。)

最初はⅠ・Ⅱ地域です、寒い土地用だけあって一般的なハウスメーカーの住宅としてはかなりの性能ですよね。

  • 天井は、吹込用セルロースファイバー25Kが300ミリ厚
  • 外壁は、24Kグラスウールが105ミリ厚
  • 床断熱が、押出法ポリスチレンフォームが100ミリ厚
  • 窓が、樹脂サッシとアルゴンガス入りLow-E複層ガラス

次はⅢ地域。悪くないですが、すこし頼りない仕様となっています。

  • 天井は、吹込用セルロースファイバー25Kが230ミリ厚
  • 外壁は、16Kグラスウールが105ミリ厚
  • 床断熱は、Ⅰ・Ⅱ地域と同様です。
  • 窓がも、Ⅰ・Ⅱ地域と同じ仕様。

次はⅣ地域です。ローコストなハウスメーカー並の断熱仕様となってきます。

  • 天井は、16Kグラスウールが220ミリ厚
  • 外壁は、16Kグラスウールが100ミリ厚
  • 床断熱が、押出法ポリスチレンフォームが100ミリ厚
  • 窓が、アルミ樹脂複合サッシとアルゴンガス入りLow-E複層ガラス

どの地域区分の断熱でも、床が弱点になるものと思われます。ハッキリ言うと足りないですね。どれだけ暖房で室内を暖めても床が冷たければ快適にはならないですからね。

できることならばアイシネンなどの吹付け断熱で150ミリ~250ミリ厚くらいは欲しいところです。

まとめ

住友林業のビックフレーム工法は、木造住宅で鉄骨建てのメリットを実現できる点では評価できるのですが・・・やはり構造体でコストが高くつくからか、断熱材を惜しんでいるように感じてしまいます。

一番最適なのは、30ミリのネオマフォームでも良いので外断熱と基礎断熱を追加することだと思います。なぜなら、大断面で構造体の表面積が大きくなるビックフレーム工法だからこそ内断熱だけでは物足りない断熱性能となるからですね。

暖かい家の快適さを実現するのは新築時だけですので、ぜひしっかりと勉強してから契約するようにして下さいね!

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