
タマホームは新しい趣向のCMを登場させてきたようです。
そのCMは、2人目の出産を無理だと感じる「2人目の壁」を演出した内容となっています。
動画を監督したのは「桐島、部活やめるってよ」の人ですね。
妹を欲しがる娘に対して、2人目の壁を感じて妊娠を覚悟できない母親が描かれています。
それでは、タマホームの「1 more Baby(ワンモアベイビー応援団)」CMをご覧下さい。
日本の出生率の現状
出生率とはどのような数字かご存知でしょうか?
日本の1人の女性が生涯に出産する子供の人数の事を表していますが、平成24年時では1.41だったわけです。
これは、夫婦2人から1.41人しか子供が生まれていないという事を示していますので、日本の人口が減っていくのは当たり前となります。
出生率が2くらいに回復したならば、現在の人口がこのままの状態で推移していくという意味になります。
日本の出生率の低下や人口減の問題というのは、どこの業界でも問題視しているのですが・・・
特に、住宅業界は危機感を募らせているのではないでしょうか?
結婚しない単身者だったり、夫婦2人に子供が1人という家族形態までであれば一戸建てなど必要なくて賃貸で間に合うと考える人が多いと思います。
2人目の子供が生まれて今の家を手狭に感じたころから一戸建てを考える人が多いのではないでしょうか?
ところが、出生率から考えると・・・
2人目の子供を産もうとしない夫婦が多いということがわかりますから、タマホームが2人目の出産を促すCMを作ったのも理解できるというものです。
お金の心配をし過ぎるのでは?
・本当は2人目を出産したい
ここで問題になってくるのが、子供を1人持っている夫婦がどうして2人目の子供を出産しないのかということではないでしょうか?
誰だって子供には兄弟が必要だと感じていると思うのですが、それでも2人目にチャレンジできないというのは何故なのでしょうか?
このように思ってしまうのは私だけではないのでしょうが・・・
実は、統計と取ると「子供は2人以上産みたい」と答える夫婦は70%を超える割合でいるというのです。
ところが、既に1人の子供を出産している夫婦の統計を取ると・・・
「2人目の出産に躊躇している」という夫婦の割合は64%にもなるのです。
この部分をタマホームは、「2人目の壁」と言ってCMを作ったのでした。
・2人目をためらう理由
それでは、どうして2人目の出産をためらうのでしょうか?
1つ目の理由としては、自分の年齢が高齢になったり健康的な不安を感じたりすることですね。
育児は、体力的にも精神的にもキツイですから当然ではないでしょうか?
2つ目の理由としては、育児に対するストレスが挙げられます。
1人の子供でも辛いのに2人目なんて考えられないといったところでしょうか?
そして一番多い理由が・・・
経済的な理由なんですね。
生活費や教育費を考えると、とても経済的な余裕はないというところでしょう。
また、2008年のリーマン・ショックの時などは社会や将来への不安が増しますから子供を産みたいという人は減ってしまいます。
タマホーム「1 more baby応援団」を見ていると・・・
タマホームの「1 more baby応援団」のサイトを見ていると、可愛い子どもの写真が多く掲載されています。
その写真も「ゆるふわ系」が多くて・・・
やっぱり子供はいいなーなんて思ってしまうものです。
しかし現実的には、お金という理由で子供を諦める夫婦が多いのです。
そういう意味では・・・
タマホームのCMを見た人にとっては・・・、受け取り方は様々な評価となることが予想されますね。
赤ちゃんってとてもかわいいのですが・・・やっぱり育児は親の体力も辛いですし、ストレスも溜まります。
家だって余裕で買えるような人であれば・・・最初からいっぱい産んでマイホームを購入してるってもんですね。
そういう意味では、タマホームの「1 more Baby応援団」のサイトやテレビCMは・・・・
「大きなお世話だ!」って思う人がいるかもしれないですね。
それほど現代においては、二人以上の子供を育てて住宅ローンを払い続けるということは難しいことになってきているということなのです。