
太陽光発電パネルやエコウィル&エネファームなどで電力を創りだす事ができるのがタマホーム「T-SMART」の最大の特徴ですが・・・リチウムイオン蓄電池を備えたタイプを選べばエネルギーを蓄えることもできるのも評価される部分でしょう。
タマホームの「T-SMART」には、シンプルなゴールドタイプとエコウィルを加えたプラチナタイプとエネファームを加えたダイヤモンドタイプがあります。
太陽光発電システムやHEMSを備えたスマートハウスは他のハウスメーカーにもラインナップされていますが、リチウムイオン蓄電池やエコウィルやエネファームを自由に組み合わせを選べるのはそんなに多くはないと思います。
スマートハウスと言うからには、これぐらいの内容でないと評価できないと思いますのでタマホームの「T-SMART」の内容は悪くはないのではないでしょうか?
タマホーム「T-SMART」の坪単価
タマホームの説明によると、「T-SMART」の坪単価は・・・40万円台から60万円台になるということでした。
しかし、40万円台の坪単価で購入できる「T-SMART」というのではスマートハウスとは言えないレベルのタイプとなってしまうと思っておいた方が良いでしょう。
スマートハウスと言うからには、太陽光発電とHEMSだけではなくてリチウムイオン蓄電池やエネファームなどと組み合わせた商品でないと意味がないように思えます。
また、これらのスマートハウスとしての装備をフル装備した上で坪単価が60万円台に収まるとしたならば・・・他の部分のグレードは最低限のものになる覚悟はしなければならないと思います。
タマホームの坪単価マジックの事までを考慮に入れるとすると、あなたが満足できる住宅を「T-SMART」で一般的なスマートハウスと呼べるレベルの装備にしたならば・・・坪単価は80万円台になる可能性が高いのではないでしょうか?
タマホーム「T-SMART」の価格
タマホームの「T-SMART」の価格や坪単価は、当然ですが大安心の家よりも高くなってしまいますね。それでも「T-SMART」を購入する理由としては・・・
将来に予想される光熱費の高騰に備えて、エネルギーを創りだして効率的に使うことができるスマートハウスにすることによって光熱費代を削減できる事が考えられます。
つまり、車で考えると初期投資が高くなったとしても燃費の良いハイブリッド車を購入することによって、月々のガソリン代を減らすことができることに似ていると思います。
しかし、ここでシッカリと考えなければならないのは・・・「T-SMART」のようなスマートハウスを購入しても初期投資の価格の元が取れるのかどうかということではないでしょうか?
住宅の光熱費のほとんどは冷暖房の空調費
スマートハウスの広告などには掲載されていませんが・・・一般住宅の光熱費で多きな割合いを占めるのは空調費なのです。
これは、光や音などよりも【熱】に関する事が一番に電力を消費しますから当然の結果と言えるでしょう。
ところが、実は、お風呂に使うお湯を作り出すのにも多くの電力を消費するのですが・・・これはエコキュートを使っていればスマートハウスにしようがしまいが省エネには関係がないわけですね。
このことを踏まえると、光熱費を減らしたり省エネ住宅にしようと思うのならば冷暖房に必要なエネルギーを減らすのが効くことになるわけなのです。
スマートハウスにするお金があるのなら・・・
ここからが私の持論なのですが、光熱費を抑えたり省エネ住宅を目指すのであればスマートハウスにするよりも断熱材をグレードアップしたり厚みを増やしたりするのが一番良い方法だと思うのです。
スマートハウスはあまりにも初期投資が大きくなりますので、機器の価格の元を取るのが大変なのです。しかも機器の買い替え時にも大きなコストを負担しなければならなくなってしまうのです。
しかし、断熱材をグレードアップしたならば冷暖房費を大幅に削減できるというメリットを享受できる上に、快適な室内環境を作れるというメリットまで得られてしまうのです。
ところが、スマートハウスにしたとしても断熱材がショボいままであれば快適な家にはならないわけですから・・・実際に住んだ時の満足感は低いままになるのです。
スマートハウス「T-SMART」の価格まとめ
これらの事を考えると、タマホームの「T-SMART」を購入する上で安い坪単価や価格のプランを選ぶのはメリットが少ないと思われます。
とにかく、住宅としての基本性能(特に断熱)を高めた上でスマートハウス化しなけれれば意味がないのではないでしょうか?
当然、ここまでの事を行うと坪単価は80万円を超えてくるレベルになると思われます。
こうなると「T-SMART」の価格の元を取ることはかなり難しくなると思いますね。
だからこそ、予算が厳しくて安いタイプの「T-SMART」を買うのであれば・・・
断熱を強化した家を購入する方が正解だと思うのです。ただしこの場合でも断熱材の価格の元をとれるかどうかは微妙となります。けれども、夏涼しくて冬に暖かい快適な家が手に入るのですから満足感は高くなりますので悪くはない選択だと言えるのではないでしょうか?
結論としては・・・タマホームの「T-SMART」を購入するのであれば、価格や初期投資の元を取れるかどうかという事を気にしないような人が向いていると思うのです。