
若い女性の貧困化が進んでいるということですが、深刻化する貧困問題についてNHKスペシャルが取り上げるくらいですから本当のことなのでしょう。しかし番組に関しては少し違和感を感じる内容となっていたのではないでしょうか?
お金が無いという高校生ぐらいの娘さんがインターネットカフェで寝泊まりしている状況には驚きましたが、実際はその親と妹も同じインターネットカフェのブースで生活していたのですね。
ネットカフェの1日の利用料金は約2000円でしたので、30日で1人あたり6万円が必要となります。それが3人もとなりますと・・・住居費に1ヶ月当たり18万円も必要となってしまうことになります。
アパートを借りれば光熱費や管理費を入れても10万円ほどで収まりそうですので、ネットカフェに寝泊まりするのは損だと思うのです。
いくら敷金や礼金が用意できないからといっても、こんな生活を1年も続けていればハッキリと損だとわかると思うのですがね。
また別の女性の場合は、現在の貧困生活から抜け出すために資格を取りたいと言っていましたが・・・その資格というのが保育士だったのです。
私に言わせれば、保育士なんて給料が安い仕事の代名詞のような存在ですから、貧困層から抜け出すために選ぶ資格ではないと思うのです。
また、大学に通うために3つもアルバイトを掛け持ちしている女性もNHKスペシャルで紹介されていましたが・・・4年制大学を卒業してもフリーターにしかなれない人が多くいる現状を知らないのでしょうか?
昔とは違って、現在では大学を卒業しても就職できるとは限らないわけですね。
そうであるならば、就職しやすかったり給料の高い職業に就けるための資格を取るべきだとは思わないのでしょうか?
例えば、大学に行くためのお金が用意できるのであれば看護師の資格を取っておけば良いのではないでしょうか?看護師は夜勤もありますので手取りが多いですし、流動性が高い職業ですから直ぐに就職することができます。
または、宅地建物取引主任や電気工事士などの資格を取っておけば、企業も安心して採用してくれることにもつながるでしょう。
もし大学を卒業するつもりのある人であれば教員免許を取っておけば良いわけです。
つまり、勉強のための勉強をしようと思うからいけないのではないでしょうか?
少しでも就職に有利な資格(できれば国家資格)を取得しておけば「手に職をつける」ことになりますからね。
とりあえず働くにしても、コンビニやファーストフードや飲食店で働いていては技術が身につかないので永遠に奴隷のままでいなければなりません。
とにかく、独立する事までを視野にいれて技術を身につけられるような仕事を選ぶのが正解なのではないでしょうか?
コンビニやマクドナルドでいくら上手に仕事ができたとしても、そのシステムから離れてしまえば仕事ができないのも同然になってしまうわけですから・・・。
とにかく社会は厳しいのだという前提の元で、アルバイトや派遣でしか働けないような自分になる事だけは避けなければなりません。
現在ハウスメーカーを選んでいる人は幸せな存在だと言えるのかもしれませんね。
そして、その裕福さが永遠に続くと考えている人は・・・いつか後悔することがあるかもしれないと考えておくべき時代なのではないでしょうか?
あなたが裕福だったとしても、あなたの息子さんや娘さんが貧困層に陥らないとも限りません。
昔のように大学を卒業したら良い企業に就職できるとは限らない時代です。ただ大学に行かせるのではなく、国家資格を取らせたりして生活できる力を持たせておくべきかもしれませんね。
若い女性が非正規雇用によって月収が15万円というのでは暮らしていけないのは明白です。しかし、現代ではインターネットでどれだけでも知識を吸収できる時代なのですから・・・アホみたいなテレビ番組やウェブサイトを眺めている時間があるならば、より多くの「生きていくのに有利な知識」を身につけておけば良いのになーと思ってしまうわけです。